About

この旅行記について

これは、1997年にぼくが約半年に渡ってアジアを旅した記録をまとめたものです。
この旅行記には写真がなく、文章だけで構成されています。

当時、スマホはもちろんまだデジタルカメラもありませんでした。アナログの一眼レフやコンパクトカメラはありましたが、写真はほとんど残っていません。カメラを持っていかなかったからです。わずかに今手元にあるものは、ぜんぶ旅行先で知り合った友人たちがあとで送ってくれたものです。

自分の内面を見つめ、できる限りそれを文章で記録すること。

当時、そんな思いがありました。
それだけを自分に課していたといってもいいのかもしれません。
目的のない旅のなかで、ともすれば方向を見失いがち(物理的にも精神的にも)になりながら、唯一、書くという行為が旅を支えていた気がします。

旅をしているあいだは時間があればノートを開いて日記をつけ、町を歩き、宿に戻って文章を書く。
楽しい出来事があったときほど書く時間がなくなり、書く必要性も感じられませんでした。
なのでこの記録はどちらかというと自分の旅の暗い側面を写し取っていたのかもしれません。

今回、そんな旅の記録をこうして公開することにしたのには、いくつかの理由があります。

当時、旅行から帰国したぼくは、日記をMacintosh LC630とPowerBook Duoに向かってひたすら打ち込んでいきました。
大学ノート5冊に小さな字でびっしり書き込んだ日記はとにかく量が膨大で、入力するだけで数ヶ月かかったと思います。

その後、日記形式だったものをすべて書き直し、長い時間をかけていまの形にしました。
いつ何をして何を見たかだけではなく、何を感じ考えたか、余計なフィルターなしに伝わるように表現したい。

その作業のなかには、ぼくが当時向き合っていたものが、きっと誰かの役に立ち、共有してもらえる何かがあるという確信がありました。
その思いは年月を経たいまも変わりません。

時代を越えて、共有できるものがある。
それを過去に著されたたくさんの書物からぼくは教えられてきました。

過去の経験に拘泥しているわけではありませんが、あのとき、必死にもがき、真摯に自分と向き合おうとしていたことを大事にしたいと思っています。
読み返してみると、力んでいたり、独善的だったり稚拙な言動だったりと、思わず笑ってしまうような恥ずかしい箇所もあります。
ただ、そんな姿にもっとも厳しい視線を向け、安易な自己正当化を疑っていたのも当時の自分でした。

自分探しの旅行だったのか?
そう問われれば、そうだったのかもしれません。
でも、読んでいただければたびたび描写されているとおり、自分探しが無意味な行為だと否定しながら旅に出たのです。

そうやってもがきながら、どんな経験をしたのか? 何が得られたのか? 

その記録から、何かを感じ取っていただければ幸いです。

作者について

大阪生まれ、現在京都在住。

このサイトのトップページの写真は、この旅行記中のものではなく、あとでバングラデシュで撮ったものです。妻と1年間の新婚旅行をしていたのですが、事情があって1カ月ほど妻が帰国した際にひとりでバングラを旅していて、どこかの駅の構内でした。誰もいないさびれた待合室に差し込む光がとても美しかったことをおぼえています。

それまでぼくも妻も東京で仕事していましたが、旅行後に京都に住もうと決め(仕事とかまったく考えないまま)移住し、現在に到ります。

映画と本が好きですが、本は最近は技術書やビジネス書が多いです。

このサイトの技術について

このサイトは、ワードプレスというオープンソースのブログソフトウェアをCMS(コンテンツマネジメントシステム)的に利用して作っています。
自作のワードプレステーマを使用し、旅行記の部分はカスタム投稿タイプという機能で実装しています。

この2年ほどのあいだにHTML・CSS・PHP(そしてもちろんWordPress)・Javascriptを学習し、やっとこのサイトの公開にこぎつけました。
ワードプレスの実装に関しては機会があればまたブログに書きますが、縦書きに関してはh2vR.jsというプラグインを利用して実現できました。横書きの文章(とくに文字だらけで画像のないもの)は読みにくくてぱっとしないなぁと思っていましたが、ぼくには到底作れないすばらしいものをご提供いただいたことに感謝申し上げます。

その他

旅行記内の作者以外の人物について

特定の個人と特定できないよう、名前等を一部変更しています。
この旅行記に記載されていることはすべてリアルな出来事ですが、それをどう感じたかは当時のぼく個人のフィルターを通したものです。

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